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香港旅行記(中編)

二日目・香港から深センへ

朝の7時に起床し、8時半過ぎにチェックアウト。

ちなみにホテルのテレビはTOSHIBAでした。

とりあえず、クーロンから南に向けて歩いてブラブラすることに。

まずは、クーロン公園。

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太極拳やなにかしらの拳法の殺陣の動きで運動をしている人達などで、朝から結構賑わっていた。

公園内には色んな鳥を入れたケージや、フラミンゴなどが生息している池など、動物園のような造りのコーナーが点在していた。

次にチョンキン・マンション(重慶大厦)を訪れるが、日曜の朝ということでほとんどの店のシャッターが閉じている状態だった。

チョンキンマンションで両替しようと思っていたが、上記の状態だったので、別の道端にある両替商で1万円を両替した。

ちなみに、日本での両替えレートはやっぱり割高なので街中で両替えした方が良いです。

自分が両替えしたところは日本語で両替えレートを教えてくれました。

街中を見渡してみると、「セブンイレブン」「mannings」「優の良品」、日本にはない中国内のブランド洋服店などがいっぱいある。

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中国から昔からあるブランドの店も最近では値段が上がってきて、日本の洋服とそれほど値段の違いがなくなっていると連れの弁。

確かに、洋服の値段は日本と同じぐらい、もしくはもっと高めの値段だった。

中国ローカルブランドの服は、昔はすごく安くて重宝していたらしい。

吉野家も出店しており、日本とは違って色んなメニューがあった。しかも安い。

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さらに南に下って、海に突き当たる。

そこから香港島を眺める。

くそ高いビル群がニョキニョキ生えていて、新宿もたいしたことないな、と思うほどすごい光景。

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少し前までは中国銀行のビルが一番高かったみたいだが、その後も高層ビルがいっぱい建ち、結構高い中国銀行のビルですら霞んでしまうほどの超高層ビルが乱立している現状になっているようだ。

山の上にもビルをバンバン建てていて、その勢いはすごいと感じた。

この後にヴィクトリアピークにも登るんですが、その山頂にもくそでかい建物を建ててるからすごいの一言。

今思い出したけど、旅行中は「すげーっ!」って言葉をひたすら連発してた。

海の綺麗さに関しては、連れが言うにはまだきれいな色をしているほうらしい。

その後、近くの大衆食堂で、香港で飲まれているらしいお茶(紅茶とコーヒーを混ぜたもの)とトーストとスープのセットを堪能する。

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その後、地下鉄に乗り香港島のセントラルへ。

地上へ出ると、休み中のメイドさんたちが大勢道端にたむろしている風景に出くわす。

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また、当日は何かしらイベントをやっていたらしく、道のあちこちで踊りを踊ったり、騒いでいる人たちの集まりがちらほらと見受けられた。

ほんとにすごい人数のメイドさんが溢れんばかりの光景でした。

そのメイドさんのほとんどはフィリピンから来ているらしく、フィリピンは人を資本としてそれを輸出してるんだよ、ってな話を聞く。

フィリピン人は中国語も堪能に話すらしい。

何かしらのデモをやって練り歩いている人たちもいて、中国のイメージとはかけ離れて、ほんとに何でもありの自由な空気が漂っているな、という強い印象を受けた。

セントラルについて、とりあえず、先ほど香港島を眺めたときにみた一番高いビルを見ようと、そのビルを目指して歩くことに。

そして、そのビルに着いて、中に入ってみると、ものすごく綺麗に整ったショッピングモールが広がっていた。

例えるなら、横浜のみなとみらいの雰囲気です。

連れが言うには、外見は別に汚くても、自分のテリトリー内、要するに建物の中は徹底的に綺麗にするらしい。

だから、ビル自体はボロボロで汚くても中に入ってみるとすごく綺麗な内装になっているという。

自分のことは徹底的にするが、それ以外はほんとにどうでもいいや、という中国人らしさが表れてるね、などと連れと話す。

ちなみに、トイレは「出口 Exit」と書いてる扉の先にあるのが定番になっているらしい。

そして、セントラルに戻り、ヴィクトリアピークへ登るためにピークトラムに乗り込む。

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ピークトラムに乗るまで30分くらい並ぶ。

日本人の観光客はほとんどいなかった。

このピークトラムがなかなか面白い乗り物で、急勾配なのにすごいスピードで駆け抜ける。

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ジェットコースターで登ってるのと同じくらいの感覚の勾配。

シートベルトは当然ない。

頂上について、香港の景色を一望する。

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とても残念なことに、ビル群のすばらしい展望よりかは、空の空気の汚さのほうが目立つ。

少しでも遠くの景色をみるとチリが邪魔をして風景がぼやけてしまう。

少し頂上近辺を散策して、また急勾配のピークトラムに乗り下山。

再度、地下鉄のセントラル駅に向かうんだけど、香港の街中でひとつ残念なのがあって、信号機が「コココココココココココ・・」とジャミングのような不協和音を鳴らすんですよ。

赤だとゆっくりめで、青になると早くなる。これは結構神経やられます。

次は、本日の最終目的地である深圳との国境があるLo Wu駅へ向かう。

駅に着いた後、出国審査と入国審査のイミグレーションを潜り抜け深圳に到着。

イミグレーションカードを書くのがいちいちメンドクサイ。香港もマカオも中国のはずなのにね。

ただ、パスポートに押してもらうハンコはたくさん溜まるので、コレクターにとってはウハウハかもしれない。

入境後、駅の為替で一万円分を人民元に両替えする。

人民元のお札はだいたいがボロボロ。セロテープでとめてあったり、メモとして使われているお札もあった。

自販機にお札入れるとき困るやん。ってか自販機のほうは自販機で、お札のおつりを出すのが邪魔くさいらしく単位の大きいお札は使えないとか、お札が使えてもお札のおつりが出る料金での購入は無理とか、制約があるマシンが多い。

両替え後、町の中心まで行こうということで、深圳の地下鉄のチケットを購入。

このチケットが独特で、プラスチックのコインのようなもの(トークンというらしい)を使っている。

改札のICチップを読み取るセンサーのようなところにコインを置くと、改札がパカッと開く仕組み。

出るときはコイン投入口にコインを投入すると扉が開くようになっている。

別の路線と混じってるから、ここが街の中心だろう、という考えだけで、会展中心という駅に向かう。

着いて降りてみると、高層ビルがポツンポツンとあるだけのあまり賑やかじゃない場所に出る。

しばらく歩いて、GoldenCentralHotelという、ちょっと豪華そうなホテルがあったので、そこにチェックイン。

ツインの部屋で700元弱の値段だったが、この部屋がかなり広くて、スイートルーム並みの豪華さ。

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15Fで外の町並みも一望でき、ソファーが置いてあったり、テレビが液晶だったり、簡易キッチンがあったりパソコンも置いてあったり、WCも豪華な造りになっていた。

ただ細かいところで、ソファーにしみがついていたりと中国らしい残念な部分はあったものの、値段と比較すると格段の割安感。

余は満足じゃ。

30分くらい部屋でだらだらした後、本当の街の中心(人が集まるところ)は別の駅だと観光ガイドを読んで判明したので、その駅に向けて再度地下鉄に乗り込む。

ちなみに地下鉄は遠くまで行かなければ3元で済みます。安いね。

大劇院という駅で下車。駅の近くに書店があるということなので、まずはその書店を偵察。

新刊本のコーナーでは、自己啓発本がたくさん並んでいた。

中国でもその手の本と金儲け本は人気があるらしい。

日本の書籍の翻訳本も結構あった。日本で人気のある小説家の本はだいたい翻訳されている感じ。

ただ、自分の大好きな村山由佳は探したけど見つからなかった。

本の値段は欧米と同じぐらいの値段で安く買えます。

同じビル内にCDショップもあったが、こういう店では普通の中国人はお買い物をしないらしい。

CDの値段がだいたい日本と同じくらいで、こんな高いものは買ってられないらしいです。

じゃあ、この店の存在意義は何なの?って聞いたら、宣伝じゃね?って答えが返ってきた。

ビル内丸々がほぼ書店で結構面積あるね。って言ったら、上海や北京のほうがもっと広い書店あるよ。って言われました。

書店を出てしばらく外を歩く。

中国というよりかは、道の広さと周りのビルの雰囲気が完全にアメリカナイズされてる町並み。

ビルの地下街に入ってみると、これがびっくりするぐらいの広大な面積の、また綺麗にされたショッピングモールが広がってて、中国の急成長ぶりを身をもって体感する。

テナントもプラダなどのブランド店一式は全部揃ってる。

その豪華さとスケールに圧倒されながらモール内をぶらぶら練り歩く。

時間が夜9時を過ぎてそろそろ飯を食べようということで、ファーストフード的な雰囲気の店内装飾の四川料理店で晩御飯を食べる。

四川料理はどれも辛いようで、実際頼んだ料理もとても辛かった。

タカの爪や唐辛子、軟骨の炒め物の料理のとき、食べ方が分からなかったので、タカの爪など全部まとめて口の中に放り込んで食べたら口内がえらい事になって死にかける。

辛さをだしている食材は食べないで、肉と野菜だけを選別して食べるのが正しい食べ方らしかった。

本当に今までの人生で味わったことのない壮絶な辛さだった。

辛さの元になっているものを直接口に放り込んでしまったので、他の人は絶対に真似をしてはいけない。

あと、香港もマカオもそうなんだけど、お箸が菜箸並みの長さでかつ先端が細くなってないので非常に食べづらい。

これも香港とマカオ共通なんだけど、出てくるライスがパサパサすぎる。まぁここの土地の人にとっては普通なんでしょうが。

深圳の人たちはホントに若い人たちが多い。その辺に歩いてる人も、お店の人も、地下鉄に乗ってる人も大半が20代。

30代でも少し年をとってる感じ。40代以上なんてほとんどいない。

急激に発展して若い人たちが働きに来て集まっている町だというのがよく分かります。

ご飯を食べて結局23時前くらいになってようやく帰りの地下鉄に乗り込む。

予想に反して、かなりの数の人が車内にひしめき合っていた。

中国の人は、もうホントに何のためらいもなく、舌打ちをしまくります。駅に着くたびに「チッ」って音が乱発される。

正直、これは慣れてない人にとってはかなりうざいです。

なんだかんだで長い一日となったが、0時にはホテルに戻り、すぐに就寝しましたとさ。

Tag: 日記