< ブラック従業員 | コンテキストスイッチとタスク分割コスト >
文章量:約800字

錯覚の科学

この本の簡単な要約というかメモです。興味を持ったら読んでみましょう。

 

視覚の錯覚

これは見逃すわけはない、という思い込み。

この錯覚の実験に使われたのが原書のタイトルである"The Invisible Gorilla"です。 ハチに刺されたらその痛みで蚊に刺されたかゆみは感じなくなる、みたいなやつです。違うかもしれません。

記憶の錯覚

強く印象に残っている記憶は絶対正しい、という思い込み。

過去の思い出は美化される、というやつです。違うかもしれません。

自信の錯覚

自信があることと、それが正しいこととは比例しない。

意識が高いことと実際に成果を出すことはぜんぜん違う、というやつです。そのとおりです。

知識の錯覚

それが扱えることと、それについての仕組みを理解していることとは別。

ものを扱うのに必要なのは知識ではなく使い方です。 「使い方」という概念は日常では「知識」として扱われません。 テレビの視聴や録画予約、スマホの使い方、新幹線のチケットのとり方などは知識というよりかは教養の範疇です。 そういった意味で錯覚というよりかは言葉の定義のあやふやさが悪いだけかもしれません。

原因の錯覚

相関関係に因果関係を見てしまう錯覚。いくつかの事実の間に隙間を埋めて前後の因果関係を作り上げる。

地球のCO2濃度が増えると温暖化する、というやつがそうです。相関関係はあるようですが因果関係はまだ証明されていないはずです。因果が逆で温暖化によりCO2濃度が上がっているかもしれないですし、そもそもその2つの現象はなんの関係性もないかもしれません。

可能性の錯覚

あるトレーニングを行い、その成果範囲を拡大解釈してしまう錯覚。

数独をすれば数独を解く能力が向上するだけで、別に頭の回転自体が速くなるわけではありません。 「筋トレが最高のソリューションである」も可能性の錯覚だったと最近は思い始めています。

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